パレスチナ評議会選挙、ファタハとハマスが激戦

2006/01/26
更新: 2006/01/26

【大紀元日本1月26日】パレスチナ評議会選挙は25日より投票が行われ、約百万あまりのパレスチナ人が選挙権を持ち、132人の議員が選出される。過激派ハマスが今回初めて選挙に参加したことで注目を浴びている。開票初期段階で、イスラム原理主義組織ハマスの指導者は、過半数を獲得しているようだと宣言した。

今回の選挙は1996年に次いで、パレスチナ評議会の2度目の選挙となる。自治政府アッバース大統領は、今回の選挙結果はパレスチナの建国にとって決定的な一歩で、政治の多元化および民主化の新時代を築くことになると示した。

ロイター通信社によると、出口調査では、アッバース大統領が率いるパレスチナ解放機構(PLO)の主流派ファタハは、58議席で、ハマスが53議席と迫る勢いとみられている。

過激派ハマスが今回の選挙で一つでも議席を多く取れば、テロ組織とみなしている米国やイスラエルが敏感に反応し、中東和平にさらなる困難をきたすと懸念される。公式の選挙結果は26日中にも判明する模様。