【大紀元日本1月21日】中東の衛星テレビ局アルジャジーラは19日、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の肉声とされる音声テープを放送した。その中で同容疑者は米国内に対するテロ攻撃を警告する一方、状況によっては長期停戦に応じる考えもあると示した。それに対し、米国政府は「テロリストとは交渉しない」と明確に表明した。
数分間しかないテープの中で、ビンラディン容疑者は攻撃が延期されたのは米国が安全措置を実行しているからではないと称し、「攻撃の準備が着々と進んでおり、準備が終了次第、米国国内で結果が見られる」と述べた。しかし、同時に長期停戦に応じる用意もあると明かし、「公平な条件の下で、我々はこれらの条件を遵守することを約束」と述べた。
テープは昨年12月に録音されたものとされ、信憑性はまだ確認されていない。ビンラディン容疑者が前回ビデオテープに映されたのは2004年12月27日。しかし、豪州のテロ専門家は、同容疑者は重い腎臓病を患い、すでに死亡したと推測している。
米国政府の反応
マクレラン米大統領報道官は19日の記者会見で、ビンラディン容疑者による停戦の提案を完全に否定し、テロリストとは交渉しない立場を明確に表明、アルカイダ組織を完全に根絶する姿勢を強調した。
一方、米情報当局は、テープがビンラディン容疑者本人のものであるかどうかについて、分析を急いでいるという。