【大紀元日本1月13日】中共政権は過去2年間、膨大な人数を有する軍隊のスリム化を図るために、すでに20万人の軍人を削減した。リストラに遭った軍人たちは軍服を着て抗議を行い、社会不安を増長させている。
ロサンゼルス・タイムズ紙の報道では、軍人の削減は軍人の抗議活動に拍車をかけるものと指摘。現役および退役した軍人らは、厳しい待遇とわずかな復員金に不満をもち、公に抗議活動を繰り広げている。様々な社会問題の解決に追われる中共政権にとって、軍人の抗議活動は何よりも悩ましい問題であるとしている。
昨年11月、中国広東省深セン市で、退役軍人数千人が抗議集会し、現地政府による国有企業改革で生活が困難に陥ったことや、国有資産の流失などの問題を訴え、解決を求めた。
その一方で、中共の軍事費は増大の一途をたどっている。2005年の軍事予算は300億ドルであり、前年度より12.6%増にもなる。しかし、一部分析家は実際の数字がこれよりはるかに超えていると見ている。
同紙は、さらに、昨年8月に山東半島で行われた中ロ共同軍事演習を取りあげ、演習の目的の一つとして、最新鋭の軍備増強に金の糸目をつけない中共側への武器実演販売であったとみている。
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