【大紀元日本1月9日】北京の民主活動家・李金平氏は6日、1989年の天安門事件で学生の民主活動を支持し失脚した趙紫陽・元中国国家主席一周忌の記念儀式を自宅で9日に行うと公告した後、8日の午前、中国公安当局に逮捕された。記念活動のもう1人の発起人、民主活動家・劉京生氏も国家安全局から脅迫を受け、厳重に監視されている。
李氏の家族によると、8日5人の警察と2台のパトカーが自宅周辺で待ち伏せし続け、午前11時ごろ、帰宅したばかりの李氏を逮捕したという。「2005年の1年間に、李金平は計4、5回逮捕された。長い時には十数日間、最低では7、8日間拘留されていた。公安当局は我々家族と本人に、逮捕状などの法的手続きを示す文書を一度も提出したことがない」と家族は明かした。
北京で刑事警察だった李金平氏は、一時は朝陽区の看守所に勤務していたという。96年に当時の民主活動家・李海氏の看守を担当していたときに、あるとき李海氏と十数分間の談話を交わし、活動家らの強い抗争精神に心から尊敬の念が芽生え始め、2001年に警察の仕事を辞め、北京の民主活動家の仲間入りをした。
李金平氏は「自分の里親は趙紫陽夫人とは姉妹同然の親交があり、趙紫陽氏は一国の首相として、国民のために懸命に尽くした。義理と人情の両面から、趙紫陽氏は国葬などの最高待遇を受けるべきと訴え続けたい」と語ったことがある。
一方、ウェブサイトで9日に趙紫陽氏の一周忌を記念するイベントを開催すると公言した民主活動家・劉京生氏も、警察から脅迫され、厳重に監視され続けているという。8日午後劉氏は大紀元の取材に対し、「国家安全局の警察3人から、9日の一日間、外出を禁じすると命じられた」と明かした。劉氏のパソコンも、インターネットへの接続ができなくなったという。