【大紀元日本1月2日】中国中央テレビ(CCTV)がこのほど16歳のパンチェン・ラマとチベット人との接見で、中共政権によるチベットの統治を称賛する映像を放映したが、BBCは中共政権がチベット人の心を掴もうと綿密に考えた画策であると報じた。現在インド在住のチベットのダライ・ラマ法王は、パンチェン・ラマがチベットの繁栄と共産党の統治を讃える発言は、中共政権に強要されたものという見解を示した。
パンチェン・ラマは中央テレビの番組で、過去10年間多くの所を訪れ、チベット人と宗教団体が十分な自由を有することを自分の目で確認したと言い、「私はチベットの民族環境の中で伝統的なチベット教育を受けた」と説明、チベットで多民族が友好的に共存していることや、中共政権がポタラ宮殿などの重要な寺院を修繕し、チベット文化の保存に力を注いだことなどを挙げ、中国共産党を賛美した。
しかしインドに亡命政府を設立したダライ・ラマ法王はパンチェン・ラマのこの発言について、「中共政権の指図通りに行動している」と批判した。
70歳のダライ・ラマ法王は、多くの僧侶たちがダライ・ラマへの忠誠心を放棄するよう強要されたが、堅く拒否したため、中国共産党から残酷な拷問を受け、殺害された人も大勢いると指摘した。
現在でも多くのチベット人は密かにダライ・ラマを信奉しているが、中共政権は若いパンチェン・ラマを操り、チベット人の心を捕えようと企んでいる。
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