【大紀元日本12月2日】11月29日に73歳の誕生日を迎えたフランスのシラク大統領は、政治的影響力が下がる一方で、移民系の若者の暴動に指導力が発揮できず、さらに健康面にも問題が表れ、八方塞がりの状態となっている。中央社が報じた。
2007年の次期大統領選の出馬について態度を明らかにしていないが、見通しは厳しい。
シラク大統領はパリ郊外の暴動が発生した3週間後に初めて公に姿を表したが、「これは絶対に大きな間違いだ」と大統領に親しい情報筋が言う。さらに、今年5月フランスの国民投票で欧州連盟の憲法が否決され、大統領の求心力が低下し続けていることは否めない。
大統領選での最大のライバルで暴動鎮圧に常に強硬論を繰り返したサルコジ内相(50)の失脚を待って表に出ず、後継者と目されるドビルパン首相(52)支援に回って影響力の保持を狙っているとの指摘もある。
しかし、最近の世論調査によると、三分の二のフランス人は「大統領の社会に対する影響力が弱まっている」と思っているという。強硬路線を推し進め、精力的な活動ぶりから「ブルドーザー」と呼ばれていた大統領にとって、厳しい評価となった。
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