【大紀元日本11月18日】小泉純一郎首相は16日、京都迎賓館で、ブッシュ大統領を迎え日米首脳会議を行った。会談中、ブッシュ大統領と小泉首相は近年悪化する一方の日中関係に触れ、大統領は、日本はアジアでの正義と善の力を代表していると発言した。また、ブッシュ大統領は、同日午後行った政策演説の中で「日本は自由を駆使して世界中に平和と繁栄を推進させ、日本のリーダーシップで世界はより良い場所になっている」と強調し、日本をアジア民主化の「モデル」と位置付けた。
約一時間半の会談で、両首脳が、国際社会の平和と安定のため、日米同盟関係の強化が重要との認識で一致した。会談中、小泉首相は日本の戦略的な重要性を常に強調し、会談後の記者会見では、米国は日本にとって一番の同盟国だとし、日米同盟を強固にすることは、日本と中国、韓国などのアジア諸国との関係をさらに促進させると指摘した。ブッシュ大統領も「日米関係は強固であるべきで、平和維持に必要である」と応じ、日本は「自由と民主主義を広める良き友人だ」とした。
会談中、中国についても議論が行われ、小泉首相は日中関係について「いくつかの問題があるが、自分が首相に就任してからも、いろいろな分野で強化されている」との認識を示した。大統領は、共同記者会見での中国に関する質問に、「民主主義が拡大すればするほどこの地域(中国)は良くなる。社会全体が安全になっていくのは、政府が人々に発言権を与えているときだ」「中国に言いたいのは、自由な社会こそ良い、信仰の自由を持つことが成熟した社会ということだ」と答えた。
会談中、両首脳はこのほか、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議、鳥インフルエンザ対策、在日米軍再編、米国産牛肉の輸入再開問題などで日米の一層の連携強化を確認した。イラクの復興支援についても両国は意見を交わした。
会談後のブッシュ大統領は政策演説で、自由への強調を論調とし、米政権の旗印である「自由と民主主義の拡大」をアジアでも推進していく姿勢を明らかにした。日米関係は、自由と民主主義の共通の価値観に基づく対等な関係であり、アジアの安定と安全保障の支柱であり、将来のアジアにとって自信の源になるとした。また、戦後、アジアで民主化を始め、進めて経済大国に成長した日本の発展をアジア民主化の「モデル」と位置付けた。
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