北京:工業用強酸洗剤を乱売、ホテル等300あまりが被害

2005/11/13
更新: 2005/11/13

【大紀元日本11月13日】北京で8日、工業用強酸洗剤「SLESN70」が水に薄められ、一般の台所用洗剤として北京のホテルやレストランへ売られていたが調査で分かった。北京市朝陽商工支局が現在調査を続けている。中央社が伝えた。

専門家は、「SLESN70」を水で薄めて食器や野菜果物を洗浄すると、残留する可能性が大きく、人体に危害が及ぶことを指摘した。調査によれば、ここ半年間ですでに同洗剤54トンが五つ星ホテルを含む北京市内300あまりのホテルやレストランへ流通されたという。

調査によれば、「SLESN70」は強酸の化工原料で、金属部品に付着している水垢や油汚れを溶かすことができるとし、工業用洗剤として機械や工業設備のひどい汚れに使用されるという。

医学専門家によれば、「SLESN70」を長期にわたり食器の洗浄に使用し、洗剤が食器に残留していると思われる食器を人間が継続的に使用すれば、胃腸系統および消化管の潰瘍を引き起こす可能性があり、ひいては食道ガンになることもあり得るとし、同洗剤で洗浄した野菜を食べると、人体に対する危害がさらに大きいと指摘した。

強酸工業洗剤を薄めて販売した安徽省出身の武氏に対して事情聴取を行っている。