米中繊維協議が決着、ブッシュ大統領訪中を控え歩み寄り

2005/11/10
更新: 2005/11/10

【大紀元日本11月10日】中国製繊維製品のアメリカ向け輸出が急激に増えている問題で、米中両国が再三の協議を重ね、ブッシュ大統領の訪中を前に貿易摩擦激化を避ける形で双方が歩み寄り決着を得た。中央社が伝えた。

ロブ・ポートマン米通商代表と中国の薄熙来・商務相は同日、ロンドンで記者会見して合意を発表。中国は今後3年間、輸出量の伸び率を10%から17%に抑える一方、アメリカはセーフガード(緊急輸入制限)の発動を控える。

今回の協議では双方が譲歩し、米国側は主張していた年間の数量増加率7・5%を放棄し、協定は06年1月1日から発効し、対象は21品目。06年の輸入枠は前年比10-15%増、07年は12.5-16%増、08年は15-17%増とする。米国は合意対象外の製品についても特別セーフガード発動を抑制する。