【大紀元日本11月7日】シャネルを含む世界有名ブランド5社は、模造品の販売および模造品販売の防止義務違反を理由として、北京シルク・ストリートショッピングセンターの運営会社及び当該模造品販売会社に対し法的手続きを開始した。「新京報」が伝えた。
「新京報」によれば、シャネル、ルイヴィトン、バーバリー、グッチおよびプラダの世界ブランド5社は、北京シルク・ストリートショッピングセンターを運営する秀水豪森服装市場有限公司(以下、秀水社)および5社の模造品販売会社に対し250万人民元(日本円でおよそ3600万円)の損害賠償を求める訴えを北京第二中級人民裁判所に提起した。
ブランド5社代理人によれば、当該ショッピングセンター建設の過程において、当局は、ショッピングセンター内における模造品販売行為を厳格に取り締まることを約束したにもかかわらず、同ショッピングセンターでは、模造品の販売が常態化。秀水社は、ショッピングセンター内における模造品の流通を阻止する義務を怠った、としている。
秀水社はショッピングセンターをオープンした際、一連の規定を制定し、多くの模造品販売防止策を講じてきており、経営側としての管理責任は果たしていると主張している。また、秀水社は、同社にこうした行為を取り締まる行政権限を持っておらず、捜索、押収の権限はないと強調。さらに、模造品販売会社との賃貸契約もすでに解約しており、模造品販売に関わった販売員も処分。同社はこれ以上の責任は負うべきではないと反論している。
ショッピングセンターは各国大使館が集中している地域の東南側に位置し、1985年以降ブティックが集中しはじめ、やがてファッションの町となった。ブランド品の模造品がここでは容易に入手できるという。模造品製造販売対策の専門家によれば、現在世界で販売されている模造品、特に音楽・画像関連製品およびファッション関連商品の7割が中国製であるという。
当件は現在裁判所にて審理中であり、ブランド5社による訴えは司法の判断を待っている。
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