【大紀元日本10月23日】中国の宇宙船「神舟6号」はついに無事帰還することができ、それに続く「神舟7号」、「神舟8号」などの計画や予定も公式に発表された。国内の諸問題で悩む中国はなぜそこまで宇宙開発にこだわるようになったのだろか。一応中国政府では「宇宙空間を平和利用するため」と報道しているが、「神舟6号」の研究と発射を軍部が負担し、宇宙飛行士までも空軍出身といった軍事的色彩の濃い現状では、国際社会から疑義が寄せられるのは当然だ。しかし偶然にも、少し前に中国新華社が「神舟5号」について報道する際に、「「神舟5号」は軍用宇宙船として使われるため、保険をかけていない」という秘密を自分の口から漏らした。ニュースサイト博訊が伝えた。
実際のところ、中国のサイトではかなり前から宇宙船は核兵器をも超えた中国の最終兵器と主張する論文が発表された。すでに引退した軍の幹部はこの論文の中で、米国に打ち勝つ中国の新戦略という視点が特に強調された。
情報によると、中国人寿保険会社は「神舟5号」の宇宙飛行士・楊利偉氏のために「友情賛助」としての人身保険を500万元もかけたが、軍用の宇宙船本体には何の保険もかけていないという。
中国国内における宇宙飛行関連の商業保険のほとんどは、気象衛星を中心とした民用サービスとして利用され、保険単位も通常数千万元で、少数の大手保険会社に集中されている傾向にある。「神舟1号」から「神舟4号」までの宇宙船のいずれも商業保険をかけていなかったが、宇宙船に搭載された物品だけは商業保険をかけたという。
この奇妙な現象について、中央経済大学保険系のカク演蘇主任の分析によると、「神舟」宇宙船が保険をかけない最も重要な理由とは、国家安全に触れる恐れがあるという懸念が最初にあったと考えられる。もし保険をかければ、保険会社に対して具体的なデータを開示することとなり、そのため軍事機密が漏洩する恐れが生じてくる。そのため中国の軍用衛星はいまだ保険のかけていない「真空」状態のままという。
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