【大紀元日本8月19日】7月から中国南部の広東省各地で発生した、ガソリン供給が不足する問題は更に拡大、現在北部の黒龍江省、山東省や西南部の雲南省まで広がり、全国規模の深刻な問題になっている。
中国紙「第一財経日報」によると、黒龍江省では、国営の石油会社からガソリンを仕入れる民営ガソリンスタンドは、今ほとんどガソリンがない状況である。黒龍江省石油工業協会の責任者によると、当省で主に消費している93号のガソリンの小売価格が7月以来既に4.37元(約0.53米ドル)/リットルに留まり、今後さらに値上がる可能性がある。また、、元々ガソリン運送に不便がある上に、今年はロシアからのガソリン輸入量は30%にも減ったため、黒竜江省の多くの企業はガソリン不足に悩まされているという。
一方、山東省では、90号ガソリンの販売中止やディーゼル油の販売対象を限定するなど、地域によってガソリン不足の状況はさまざま。その中、青島市では、約半数のガソリンスタンドは、正常なガソリン販売ができなくなった。
ガソリン不足現象は、西南部の雲南省にも現れた。昆明市・五華区の「北郊」ガソリンスタンドは、供給するガソリンがないため、やむをえず休業している。当ガソリンスタンドの責任者によると、昆明地区のガソリンスタンドの約80%は、90号と93号のガソリンの仕入れができなくなった。商売ができないにも関わらず、税金や土地の賃貸金を納めなければならないことに、ガソリンスタンドの経営者は非常に困っているという。
また、中国石油化工会社・雲南支社の関係者によると、90号と93号のガソリンはこの三、四ヶ月の間に、ずっと供給不足の状態。
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