武装暴動防止に、中国副総理が新疆へ

2005/08/07
更新: 2005/08/07

【大紀元日本8月7日】中央社の報道によると、新疆ウイグル自治区の建設兵団は近年武装暴動が多発する中、10月1日の自治区設立50周年を控え、その記念式典の安全を確保するために、黄菊中国国務院副総理が先日新疆入りし、兵団に対する視察と慰問を行った。黄副総理の旅の直前、建設兵団の五ホウ(上保下土)一帯の駐屯軍隊が反乱を起こしたという現地情報がリークされている。

新疆独立運動を支援する東トルキスタン情報センター(東センター)によると、新疆に駐屯の建設兵団に、生まれ育った故郷に移りたいという希望が叶わなかった兵士らによる武装暴動が近年多発しており、兵士らを落ち着かせるために、黄菊副総理は先日新疆ウルムチ市入りし、軍隊を視察し、兵士らの家族を慰問した。今後兵士とその家族の希望を優先的に考慮することを約束したという。

黄菊副総理は視察の際、新疆ウイグル自治区の現在の情勢について、「9.11事件後、東トルキスタンが新疆を分裂させる活動を加速した。これは米の反中勢力の指示によるものだ」と述べた。「東トルキスタンのテロリスト、原理派宗教勢力と分裂の勢力などの海外敵対勢力に対して厳しく糾弾する」と指摘すると同時に、兵団の反乱問題を「人民内部矛盾」であるとし、協調を通して駐屯兵士の不満を解決する方針を取るべきであると呼びかけた。

また、10月1日の自治区設立50周年を控え、その記念式典の安全を確保するために、自治区政府は、9月18日から警報演習を行い、不測事態発生時の対応を訓練するようにと各地に通告した。

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