【大紀元日本8月7日】第二次世界大戦で日本が無条件に投降を宣言した後も、広東省佛山市三水に駐屯していた旧日本兵が意外にも現地に残っており、姓名を隠し、現地で60年間も生活していた。現地の年配者は彼が日本兵であることを知っている。村民らは最初から彼を敵視していたが、彼の優しさに心が打たれ、次第に彼を理解しはじめ、仲よく暮らしてきたという。中央社が伝えた。
また、香港紙明報が4日に現地で取材したところ、三水市にある老人施設で「ブートン(不懂、つまり分からないという意味)」の偽名で生活している日本兵に会った。すでに年を取っている彼の、素早い反応と速やかな行動は印象だったという。身元証明書では生年月日は1923年9月18日と書かれているが、施設の人の話によると、現地の村民が気の向くままに付けたもので、彼の本当の年齢は誰も知らないという。本人に関する情報と中国に滞在した理由を尋ねても、微笑みながら断られた。
現地の90歳を越えた年配者の話によると、「ブートン」は当時日本軍の料理担当で、日本軍が撤退した時、彼は重病で残されてしまったという。その後、物乞いで生き延びてきた。
日本軍を警戒する村民らに、最初彼を殺したい人もいたが、彼が悪いことを何もしておらず、いつも人助けしているのを見て、徐々に親しくなったという。60年間、「ブートン」はずっと独りでホームレスの生活を送っていた。