【大紀元日本8月3日】消息筋によると、7月15日、駐カナダ中国大使館の職員・楊建華氏が妻と息子を連れて大使館から逃亡し、現在、カナダ東部の大都市にいるものと思われる。大使館側は全力をあげて楊氏一家の行方を捜索しており、あわせて、その他の大使館職員に対する締め付けを強めている。
消息筋によると、楊氏は現在33歳、2004年春にオタワに赴任、駐カナダ中国大使館で理髪師の仕事を担当していた。先月、妻と息子が親族訪問の形でカナダにやってきたのを機に、7月15日、楊氏は妻と息子を連れて、車で大使館から逃亡した。彼らは大使館を離れる際、旅券を携帯していなかった。旅券は家族訪問の期間中、大使館に引き渡さなければならなかったからである。
最近亡命した駐オーストラリア中国領事館の前一等秘書官・陳用林氏の話によると、中国の外国駐在員の多くは中国共産党の体制に不満をもっており、逃亡する考えがあるという。陳氏が永久保護ビザを獲得した際、駐オーストラリア中国大使・傅瑩氏は、オーストラリア政府に次のように警告した。これは中国政府職員の亡命に門戸を開いたに等しく、チャンスさえあれば、皆西側社会に逃げることができ、大量の中国政府職員の亡命を招くことになるかもしれない。
オタワの華僑・許傑森氏は「89年の6.4天安門事件以降、中国の駐カナダ大使館と領事館の職員の亡命は一人や二人では済まない。現在脱党者数は300万人を上回っており、海外の大使館と領事館の職員の中には脱党するものも多いはず。皆、中国共産党の本質をはっきりと認識しており、ますます多くの人が中国共産党を捨てている」と語った。
(オタワ=李林)