【大紀元日本8月2日】ブッシュ大統領は8月1日、ボルトン前国務次官を国連大使に任命すると発表した。今回の任命は、議会休会中に大統領が上院の承認なしに、人事任命できるという憲法規定に沿ったもの。米国連大使のポストは、半年以上空席となっていた。
ブッシュ大統領は、ボルトン氏が国連で米国のリーダーシップを存分に発揮することを期待すると述べた。
ボルトン氏は、「より強固で効果的な、創立理念に沿った国連運営を目指して、アメリカの価値観と利益を提唱し、国連憲法の規定に従って、国際安全と平和の維持に協力できることを光栄に思う」と意気込みを語った。
56歳のボルトン氏は、エール大学で法律を学び、レーガン大統領時代、1代目ブッシュ大統領と現任大統領の執政中に司法部次長、国務長官補佐などに従事していた。
独裁者に対して容赦ない強硬派
ボルトン氏は現ブッシュ政権内で、武器と国際安全事務を主管する国務次官を務め、鷹派として有名である。北朝鮮や、イランなどの大量破壊兵器問題には、強硬な外交姿勢を見せたことでも知られている。彼は公の場で、金正日政権が残虐無比で危険であると指摘し、中国共産党の無責任な武器の拡散も批判した。
また、ボルトン氏は国連に対しても、「大量にリストラし、腐敗官僚を排除すべきだ」と強く批判した。
ライス国務長官は、ボルトン氏は意志の固い外交官で、任務を果たす能力があり、豊富な成功経験の持ち主であると述べ、同氏が国連機能の改善や、国際平和と安全に対する脅威に強いメッセージを発することを確信していると自信を示した。
しかし、民主党の議員らは、「ボルトン氏が国連大使のポストに就くことは、アメリカと国際社会の関係修復に有益でない」と、この人事に強靭な反対の意向を示し、同氏の就任を阻止し続けてきた。
ボルトン氏の任期は閉会中の任命のため、次の会期が終わる2007年1月までとなる。
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