【大紀元7月30日】中央社の報道によれば、ロンドン警視庁総局副局長ピーター・クラーク氏は、21日にロンドンで起きた同時爆破テロ事件で実行犯とされた3人容疑者は、それぞれロンドン及びローマで逮捕されたと確認。クラーク氏は、テロ攻撃の威嚇はまだ存在しているとし、当局は調査を続けるが、再び大規模の突撃または捜査逮捕行動は起こりうると、人々に警戒するよう呼びかけた。これで、バーミンガムで逮捕された容疑者を含めて、実行犯と思われる4人全員が逮捕された。
クラーク氏は記者に対して、逮捕した3人の男性容疑者の中に、1人は同事件と関連する疑いがあり、他の2人は21日同時爆破テロ事件の容疑者であると発表。27歳のムクタル・サイード・イブラヒム(Muktar Said Ibrahim)容疑者は、ルート26のバスに爆弾を仕掛けたとし、ラシン・モハメド(Rasin Mohammad)容疑者は、オーバル(Oval)地下鉄駅で爆弾を仕掛けたと確認。2人は同じ民家で発見され、警官は発砲したのち逮捕したという。
一方、オスマン・フセイン(Osman Hussain)容疑者は、同日にローマで逮捕された。フセイン氏はシェファーズ・ブッシュ(Shepher’s Bush)駅で爆弾を仕掛けたとされ、現在イタリア警察側に拘留された。英国警視庁は既に逮捕状を発行し、フセイン氏を英国に連れ戻し事情聴取を行う予定。
また、英国警察側は先日、バーミンガムで24歳のヤシン・ハッサン・オマル(Yasin Hassan Omar)容疑者を逮捕した。オマル容疑者はウォーレン・ストリート(Warren Street)地下鉄駅で爆弾を仕掛けた実行犯である。英国で逮捕された3人は事情聴取のため、パッディングトン・グリーン(Paddington Green)警察署へ連行された。
クラーク氏は、容疑者らの公開審判に影響を受けないように、警察側の調査詳細発表を控えたとし、調査は大きく進展しているが警戒は必要と強調。また、警察側は人々を守るために、最大限の力を尽くすと話した。