【大紀元日本7月29日】中国四川省でブタ連鎖球菌の人への感染が確認され、伝染状況が日増しに深刻になる中、近隣する雲南省楚雄州の禄豊県などの周辺地域で、10人が原因不明で急死したことが判明した。現地政府によれば、死亡原因は克山病と称しているが、四川省の伝染病との関連性を香港の林檎日報が報じた。
禄豊県のビツン、仁興、阿奚で、あわせて7人が発症し、症状は克山病に似ており、4人が死亡した。そのほか南華県では2人が死亡した模様と、中央社の報道で明らかになった。
報道データによると、克山病に感染しやすいのは主に農村部の20代から40代の女性と児童である。東北、西北部では、女性感染者は男性より遥かに多く、南部の四川省と雲南省では、2歳から6歳の児童が感染するケースが多くみられる。一家数人が相次いで発症することも珍しくないという。
専門家によれば、克山病は突発的に発症し、急速に悪化するのが特徴で、めまいや、心拍の異常、吐き気や嘔吐が繰り返される。重症患者は、数時間または数点xun_ネ内に、死亡するといわれる。感染原因については、医療界で意見が分かれているが、一般的には水源や、植物に関係すると認識されており、セレン摂取の不足も原因の1つと考えられる。
中国衛生部は昨年、克山病を治療対象とする地域病リストに編入したことがある。全国で潜在型克山病患者は、約29、900人で、慢性克山病患者は約10、900人がいるとみられており、当局は四川省と雲南省を克山病の重点観察地区と認定し、計画では2年間で7500人をリストアップし健康状況を調査するという。
資料によると、克山病は一定の地域で流行する原発性心筋症で、1953年黒竜江省克山県で、第1例が確認されたため、「克山病」と命名された。発症地域は、主に山岳部、高原および草原地区の農村部で、都市部にはあまり見られない病気である。発症時期は不定で、東北部では、寒さが厳しい冬、西南部では真夏シーズンに発症するという。