台湾・陳水扁総統:中国の統治者は中国国民を代表できない

2005/07/29
更新: 2005/07/29

【大紀元日本7月29日】「日本外国特派員協会」(Foreign Correspondents’ Club of Japan)は7月26日、台湾の陳水扁総統による講演会を、テレビを通じて東京で開催した。約200人の日本の記者と外国の駐日メディア関係者が講演会に参加した。講演後、陳水扁総統は参加者からの質問に答えた。

講演の中で陳総統は、今の中国は共産党による独裁国家で、国民には新聞・言論・信仰の自由がなく、民主的な選挙制度もないことを指摘し、民主・自由の体制によって繁栄を手に入れた台湾が中国のモデルになれるだろうと述べた。

また陳総統は、台湾に対する中国の統治者の意思より、13億の中国国民がどのように考えているかに最も関心を持っている。 中国の統治者が台湾に対して、敵意を持っているかも知れないが、中国の人々はいかなる敵意も持っていないと信じていると述べた。また陳総統は、中国の国民の意思が統治者にも影響を与えることを望んでおり、現在の統治者が13億の国民の意思を代表している訳ではない、と強調した。

中国の共産党体制が崩壊する可能性や『共産党についての九つの論評』の本の内容をどう考えているかの質問に、「台湾政府はこの書に注目している。この書はひとつの考えと予言を世界に示している。これからの中国が崩壊するか、それとも発展するかは、皆さんにそれぞれの考えがあるだろう」と陳総統は答えた。