【大紀元日本6月24日】中国西北部・甘粛省辛集県の男性小学校教諭が26人の女子小学生に暴行を加えていたが、中国メディアは、その事件の報道を当局により規制され、詳細を伝えることが禁止されている。6月21日付のニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。
男性小学校教諭・李光容疑者(28)は、度々クラスを自習にしたまま、女子生徒にタバコを買いに行かせる口実で、事務室に連れ込み暴行を繰り返した。被害にあった女子生徒が登校拒否になり、事件が発覚した。女子生徒の両親と裁判所職員の話によると、李光容疑者は約3ヶ月の間に、10歳から14歳の女子小学生26人に暴行を繰り返していた。
定西裁判所の職員の話によると、この事件の審判が6月末に開かれることが分かった。現地の教育委員会と公安局に事実を確認したところ、審理すると述べただけで、取材は拒否された。
村民らによると、李光容疑者の親戚は同小学校の教頭であり、その関係で彼も簡単に教師の職を得たという。このような裏就職は、現地では日常茶飯事である。事件の影響を受け、親戚の教頭と同小学校の校長を含めて教師9人が懲戒免職の処分を受けたという。
「学校は子供を教育させるところで、一番安全だと思っていたのに」と被害者児童の母親・陳君英さんは、怒りを抑え切れない。
この事件については、容疑者逮捕の短い記事が新聞紙上に報道された以外、中国共産党統制下のほとんどのメディアは沈黙を守っている。