ベルギーに住む、ベンガル猫のトール(Thor、北欧神話の雷と力の神)は、まるで王のように堂々としています。
トールは、虎や豹の皮の模様が混じった毛皮で、雷神のようなオーラを放っています。 ドバイでは、このトールキャットを高値で買いたいという人もいるほどです。
トールは、頭と胸に虎の縞模様、背中と腹に豹の斑点という、世界で最も美しい毛皮を持っています。 飼い主によると、この猫はとても活発な性格だと言います。
猫の飼い主であるレニー・クシュコフさん(27)は、英エポックタイムズの取材に対し、「彼は大きな声で鳴き、表情も豊かです」と語っています。 太陽がトールの毛皮に当たると、彼の体に小さな金色の光が揺らめきます。
個性的な外見と活発な性格によって、この9歳のベンガル猫は世界的に有名になりました。写真集やテレビ出演も多数あります。
以前ドバイでは、このスター猫を10万ユーロの高値で売ってほしいとオファーがありましたが、飼い主は「トールは私たちの家族だから、絶対に売らない 」とそれを断りました。
トールの写真はこちらから
2013年、クシュコフ一家はオランダの猫飼育施設で、生後5ヶ月のトールと出会いました。 トールはショーキャットになる予定でしたが、尻尾に小さく盛り上がった欠点があるため、ショーに参加できませんでした。
「トールを見た瞬間、私たちは一目惚れしてしまいました。まさに私たちが思い描いていた通りの猫で、個性豊かで私たち家族にぴったりな子です」 とクシュコフさんは言いました。
彼女は、「時々、彼が私の弟だと思うことがある」と言います。トールは私の母を「ママ」、私と弟たちを「遊び相手」と思っています。
家族は、トールの機嫌が良いとき、悪いとき、遊びたいとき、お腹が空いたときなど、すべての気分や好みを把握しています。
私はトールの”好きなもの “と “嫌いなもの “を知っています。彼はカメラがどういった物なのかを知っているし、もし彼が写真を撮るのを嫌がるなら無理に撮りません。 私たちのルールはただ一つ、「トールが本当にやりたくないことを無理にやらせてはいけない」というものです。
ある日、クシュコフさんは何気なくInstagramのアカウント「@bengalthor」を立ち上げ、トールの日常の写真を投稿したところ、翌日、友人からメッセージが届いたといいます。
友人から「このトールはReddit(レディット)のトップページにあるトールなのか」と聞かれたので、私は「そうです。9GAG(香港拠点のSNS)のトップページにも出ていますよ。 インターネット上でよく見かけます」と言いました。
写真を投稿しただけで、トールは一夜にして人気者になったのです。
トールのフォロワーは1時間ごとに数千人ずつ増えていき、クシュコフさんのもとには世界中から取材依頼が来るようになりました。
彼女は、「世界中で話題になっている猫が、一緒のソファで隣に寝ているのを見るのは面白いです 」
「SNSでたくさんの好評をいただき、いただいたコメントも面白かったです。 最初は、多くの人がトールの存在を信じず、虎の頭と豹の体をフォトショップで加工したと言われました」と言います。
クシュコフさんがトールに最も心を動かされるのはその甘え方だそうです。昼寝をしていても、部屋に入る音がするとすぐに仰向けになり、お腹をさすって来るのを待っているそうです。
「見るたびに心がとろける」とのことです。
(翻訳編集:井田千景)
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