肉を焼いていると、愛犬がその匂いを嗅いでやって来て、お腹が空いたような顔でグリルの上の食べ物を見ることがあります。しかし、食べ物によっては彼らの命を危険にさらす可能性があるので、注意が必要です。
英紙『デイリー・ミラー』によると、イギリスの動物栄養学者チャーリー・ウェブ(Charley Webb)氏は、犬にとって最悪のBBQフードとして、次の5つを紹介しています。
犬に有害なBBQフード
(1)軸付きトウモロコシ
トウモロコシはバーベキューの時によく見られる食材ですが、ほとんどの飼い主はこれが犬にとって非常に危険であることを知りません。とうもろこし自体が問題なのではなく、その棒状の芯が犬の腸を塞いで死亡させる可能性があります。
(2)玉ねぎとニンニク
玉ねぎとニンニクは、ハンバーグ肉などの風味付けには最適ですが、犬にとっては非常に有毒です。多くの飼い主はこのことを知らないかもしれません。
犬が玉ねぎやニンニクを食べると、吐き気、腹痛、下痢などの胃腸障害の症状が出る可能性があります。ひどい場合は致命的な臓器障害を起こすこともあります。
(3)生肉
生の肉や魚は、サルモネラ菌やリステリア菌などの細菌を含んでいる可能性があり、犬に病気をもたらすことがあります。グリルする際には、生肉や生魚をきちんと管理し、お腹を空かせた犬に盗まれないようにしてください。
(4)アルコール
飼い主の半数以上が、アルコール飲料が犬にとって有害であるということを知りません。アルコール飲料に含まれるエタノールとホップ(ビール醸造用のハーブ)は、犬にアルコール中毒を引き起こし、嘔吐、方向感覚の喪失、筋肉の震え、さらにはてんかん発作などの症状を引き起こす可能性があるため、犬に飲ませてはなりません。
(5)焼き肉用の串
竹や木の串で肉や野菜を焼く際には、犬の口や消化系にダメージを与え、窒息の原因になることがあるので、犬から遠ざけてください。犬に串焼肉を与えるときは、竹や木の串を飲み込ませないように注意してください。
犬が食べられるBBQ食材は?
バーベキューをする際に、犬が食べられる食材は以下のとおりです。しっかり焼いてから与えてください。
・豚肉、牛肉、鶏肉、鮭(味付けなし)
・野菜
・サツマイモとジャガイモ(生のジャガイモには犬に有害なソラニンが含まれています)
また、新鮮なフルーツも与えることができます。例えば、バナナ、オレンジ、パイナップル、マンゴーなどがありますが、ブドウやスモモ、プラムなどはダメです。
もしも犬が食べてはいけないものを食べてしまった場合、最良の対応策はすぐに獣医に連絡することです。早急に治療すれば、ほとんどの場合は完全に回復できます。
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