新しい研究によると、きょうだい間でひいきされる子もされない子も、どちらもメンタルヘルスへの影響を受ける可能性があることがわかりました。
632組の一卵性・二卵性双子を対象とした研究では、親がきょうだいをしつける方法のわずかな違いでさえ、一貫してメンタルヘルス症状と関連していることがわかりました。多くの親が驚く発見として、ひいきされる子どもであっても必ずしも守られるわけではありませんでした。
ひいきされる子もされない子も影響を受ける
医学誌『Development and Psychopathology』に掲載された研究では、明らかなひいきだけでなくしつけのわずかな違いも、子どもの不安・うつ・ADHDのリスクを高めるのに十分である可能性があることがわかりました。
きょうだいへの扱いの差がなぜ生じるのか、またその違いが子どものメンタルヘルスにどう影響するかを理解するため、研究者たちは平均7.6歳の632組の双子を調査しました。一卵性双生児はほぼすべてのDNAを共有し同じ家庭で育つため、ふたりの違いは親の扱いの差などの環境要因をより明確に切り分けるのに役立ちます。
研究者たちは家庭観察とアンケートで育児行動を評価し、しつけ・干渉・温かさ・ひいきの違いを測定しました。ひいきは、親と子ども双方から、どちらのきょうだいがより好意的な扱いを受けていると感じているかを報告してもらうことで測定されました。
子どものメンタルヘルスは、ADHD・不安・うつなどの内向化行動、攻撃性や規則違反などの外向化行動について標準的な評価尺度で測定されました。
親のしつけが主要な予測因子として浮上しました。双子が異なるしつけを受けた場合、子どもたちはADHD症状のほか、不安・うつなどの内向化行動、攻撃性・反抗・規則違反などの外向化行動を高いレベルで示しました。
きょうだいへの扱いのわずかな違いでさえ、子どものメンタルヘルスと関連していました。しつけ・干渉・ひいきの小さな差でも不安・行動問題・ADHD症状の高さと関連しており、特に厳しいまたは不利な扱いを受けた子どもで顕著でした。
研究で最も直感に反する発見は、おそらくひいきされる子どもに起こったことです。
ひいきされることは、必ずしも子どもを守るものではありませんでした。あるケースでは、ひいきされた子どものほうが外向化行動が多く見られ、これは一貫して優遇されることで生じる「特権意識」を反映している可能性があります。
「きょうだいは親のしつけの違いに非常に敏感であることがわかりました」と、アリゾナ州立大学心理学教授で本研究の共著者、キャスリン・ルメリー・チャルファント氏はエポックタイムズに語りました。
否定的な育児、特にしつけと干渉の差は、温かさや愛情などの肯定的な育児の差よりも症状とより一貫して関連していました。
母親と父親がそれぞれ子どもに与える影響
研究の興味深い発見のひとつは、父母それぞれのしつけが子どもに異なる影響を与えていたことで、母親と父親が子どもの発達をそれぞれ異なる形で形作っていることを示唆しています。
母親によるしつけは、不安やうつなどの内向化症状とより強く関連していました。著者らは、母親が通常子どもとより多くの時間を過ごし日常のしつけを担うためではないかと指摘しています。特にひいきされない子どもが母親からより多くしつけられた場合、ADHD症状が高い傾向がありました。
父親のしつけは異なるパターンを示し、特に外向化行動と関連していました。子どもたちは父親の厳しいまたは制限的なしつけに対して、不公平と感じたことへの抗議として規則を破るなど、目に見える反抗行為で反応する可能性があります。
ひいきも親によって異なる形で現れました。母親にひいきされた子どもは外向化行動が高い傾向がありました。一方、父親が特定のきょうだいをひいきした場合、子どもは不安・うつ・ADHDの症状を示しやすくなりました。
「父親の愛情は、子どもへの関心を示すため特に重要かもしれません」とルメリー・チャルファント氏は述べ、父親からの不平等な愛情は子どもにとって特別な感情的重みを持つ可能性があると示唆しました。
こうした発見は、母親だけでなく父親も一貫したケアと関わりを示すことの重要性を強調しています。
育児は親子の双方向の関係
子どもの特性も、親の育て方が子どもを形作るのと同じくらい、親からの扱われ方に影響を与える可能性があります。こうした力学をリアルタイムで観察するため、研究者たちは家庭訪問時に親と子どもに新しいカードゲームをしてもらいました。このゲームは、フラストレーション・衝動的な行動・親子間の交流の機会が生まれるよう設計されました。このセッション中、研究者たちは、干渉的または敵対的な育児が子どもの注意散漫や衝動的な行動に対する反応として起こることが多く、その逆ではないことを観察しました。
「親が子どもの否定的な行動を引き起こしているのではなく、それに対して否定的に反応しているだけでした」とルメリー・チャルファント氏は言います。
子どもの難しい行動と親の否定的な反応の悪循環は、時間が経つにつれて悪化する可能性があります。繰り返される難しいやり取りは親を徐々に疲弊させ、疲労・自己嫌悪・無力感につながる可能性があると、本研究には参加していないRocky Mountain Therapy Groupのセラピスト兼ディレクター、シェリ・ラングストン氏は述べています。こうした要因により、より困難な行動を示す子どもが異なる扱いを受けやすくなります。「たとえ時々であっても、それは大人になった子どもにとって中核的な記憶になる可能性があります」とラングストン氏はエポックタイムズに語りました。
環境そのものが子どもと親の双方に影響を与える可能性があります。ストレス・感情的疲労・一貫性の欠如などより広範な家族要因は、ADHD症状の高まりと育児の差の両方に寄与する可能性があります。場合によっては、親自身が衝動性などADHD関連の特性を持っており、それが子どもへのより反応的または干渉的な行動につながる可能性があります。
親としてできること
親がすべての子どもをまったく同じように扱うことはなく、研究者によるとそれは必ずしも目標でもありません。すべての不平等な扱いが有害なわけではなく、ある子どもが本当に多くのサポートを必要としており、それを明確に説明すればきょうだいも理解できることが多いです。
ルメリー・チャルファント氏によると、より重要な目標は一貫性、特にしつけの一貫性です。最適な方法は、温かさと適切なコントロールの両方を含む「権威ある育児スタイル」を取り入れることです。「子どもたちは自分が愛されていることを知る必要がありますが、親が生活の枠組みとルーティンを提供し、一日の見通しが立つようにすることも必要です」とルメリー・チャルファント氏は言います。
ルメリー・チャルファント氏は以下の実践的なアドバイスも提案しています。
問題が起こる前に計画を立てる。子どもがルールを破ったときにどう対応するかを事前に決めておくことで、冷静で一貫した対応を保てます。
行動に直接つながる自然な結果を活用する。子どもがゲームなどの活動を乱した場合、遊びを続けながらその子だけを外すことで、感情をエスカレートさせずに行動を正すことができます。
明確なルールと一貫した対応を設定する。家庭のルールをすべての子どもに一貫して適用することで、不平等な扱いを減らすことができます。
育児のアプローチは年齢によっても異なるとルメリー・チャルファント氏は言います。幼い子どもには即時的でシンプルな対応(短時間のタイムアウトなど)が必要です。中間児童期の子どもは公平さに特に敏感で、自己意識が芽生えるにつれきょうだいと比較しやすくなり、不平等な扱いの影響を受けやすくなります。そのため、親は公平に接し、しつけの差が必要な場合は説明すべきです。青年期になると、子どもたちはニュアンスをよりよく理解し、特に個別のニーズを反映した不平等な扱いであれば影響を受けにくくなります。
結局のところ、研究が示唆するのは、子どもたちが最も必要としているのは完全な平等ではなく、温かさとルールが一貫して偏りなく自分にも適用されるという確信だということです。
(翻訳編集 日比野真吾)
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