人間は、何かに悩んでいる時などに食欲がなくなったり、水も喉を通らなくなったりすることがありますが、犬も同じです。犬が食べたり飲んだりしなくなる原因は数多くあり、体調不良、好き嫌い、歯の問題、不安、ストレス、生活リズムや環境の変化などが挙げられます。飼い主として、愛犬が食べたり飲んだりしない原因となり得るものを理解し、適切に対処して、一日も早く健康を取り戻せるよう手助けしてあげることが大切です。
犬が食べない・飲まないよくある原因
ペットフードブランドのイギリスペディグリーはウェブサイトで、犬が長時間にわたってフードや水を摂らないと、健康状態が急速に悪化する可能性があると解説しています。そのため、飼い主はできるだけ早く根本的な原因を特定することが重要です。以下に、いくつかの代表的な原因を挙げます。
●病気や痛み
犬は痛みを隠すのがとても上手なため、食欲不振が体調不良の最初のサインとなることがよくあります。愛犬が食べたり飲んだりせず、元気がなさそうな場合は、歯の問題など、病気による痛みや不快感が原因かもしれません。このような場合は、できるだけ早く獣医師にご相談ください。
●胃腸の不快感
犬は吐き気を感じている時にも、食べたり飲んだりしなくなることがあります。吐き気の原因は多岐にわたり、細菌やウイルスへの感染、誤飲・誤食、腸内寄生虫、腸閉塞などが含まれます。食欲不振のほかにも、嘔吐、下痢、便秘などの胃腸症状が見られることもあります。この場合も、速やかに獣医師の診察を受ける必要があります。
●不安やストレス
犬は、不安やストレスを感じた時にも食欲を失うことがあります。環境や生活リズムの変化は、犬に不安やストレスを与えます。例えば、引っ越し、自宅のリフォーム、新しい家族(人間やペット)が増えることや家族との死別、工事の騒音、花火、雷などの大きな音も、犬がフードや水を摂らなくなる原因となります。
さらに、家族が仕事を始めたり、子どもが学校へ戻ったりするなどの変化は、犬の生活リズムを崩すだけでなく、分離不安を引き起こし、退屈や孤独を感じさせることがあります。

●フード(食事)の変化
犬は特定の食事に慣れる傾向があるため、飼い主が急にドッグフードを変えると、食べなくなってしまうことがあります。そのため、フードのブランドや味を変える場合は、約1週間かけて徐々に切り替えることが大切です。まずは従来のフードに少量の新しいフードを混ぜ、新しい味に少しずつ慣れさせながら割合を増やし、最終的に完全に切り替えるようにしましょう。
また、フードが傷んでいたり、新鮮でなかったりする場合も、犬は食べなくなることがあります。ドッグフードは直射日光の当たらない涼しい場所に保管し、与える前には必ず賞味期限を確認し、食器に残ったフードはこまめに片付けましょう。
●好き嫌い(偏食)
食事の変化以外にも、犬が好き嫌いをする理由はいくつかあります。例えば、普段から食卓の残り物を与えていると、主食であるドッグフードを食べなくなることがあります。(人間の食べ物には中毒を引き起こすものや危険なものがあるため、与えることはおすすめできません。)
主食は拒むのに、おやつや飼い主の皿にある食べ物は喜んで食べる場合、好き嫌いが原因である可能性があります。体調不良で食べられないのであれば、通常はフードだけでなく、水も受け付けなくなることがあるためです。愛犬には規則正しい食事の時間を決め、人間の食べ物やおやつを与えすぎないようにすることをお勧めします。

犬が食べない・飲まない根本原因の見つけ方
歯の問題がないか確認するため、愛犬の口の中を見て、歯や歯茎にけが、炎症、感染の兆候がないかをチェックしてください。また、排便の状態にも注意を払い、下痢や便秘がないか観察しましょう。水を受け付けない場合でも、排尿できているかを確認することが重要です。
愛犬がぐったりしていたり、普段より活動量が減っていたりする場合は、体調不良のサインかもしれません。ウイルスや細菌への感染に伴って発熱している場合、耳や肉球に触れると熱く感じることがあります。
それ以外に特に問題が見られない場合は、ストレスや不安を引き起こすような環境の変化や、特別な出来事がなかったかを振り返ってみてください。
食べない・飲まない原因として思い当たることが何であれ、潜在的な健康上の問題を除外し、食事や水分補給を再開させるためのアドバイスを得るために、必ず獣医師にご相談ください。
愛犬が24時間以上フードや水を摂っていない場合は、原因が何であるかにかかわらず、すぐに獣医師へご連絡ください。食べ物や水が不足した状態では、症状が急速に悪化する恐れがあります。また、嘔吐や下痢を伴っている場合は、12時間以内を目安に速やかに受診してください。
食べない・飲まない犬が子犬やシニア犬である場合、痩せすぎや太りすぎである場合、持病があったり体調を崩していたりする場合、痛みを感じている場合、あるいは異物や有害物質(胃腸の閉塞を引き起こす可能性のあるものを含む)を誤飲・誤食した疑いがある場合も、同様に獣医師の助けを求める必要があります。
愛犬が栄養バランスの取れた食事を摂り、十分な水分を補給できるようにすることは、愛犬の心身の健康と幸せにとって非常に重要です。
(翻訳編集 解問)
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