正月を前に閑散とする中国の農村。人影は少なく、肉すら買えない住民もいるという。2026年2月。(映像よりスクリーンショット)
経済失速で人は戻らず 空き村と貧困が広がる

中国農村から消えた正月のにぎわい

中国の農村で、旧正月の雰囲気が急速に薄れている。本来なら、家族が集まり食卓を囲み、村が一年で最もにぎわう時期であるはずだが、今年は様相が一変した。

多くの村でまず目につくのは、人の少なさである。北部の地域では、大通りに人影がほとんどなく、かつての帰省ラッシュが見る影もないほど静まり返っている。「昔はこの時期、村がいちばんにぎやかだった。今は空っぽだ」と語る住民もいる。

この背景には、出稼ぎ労働者の収入減少と賃金の未払いがある。仕事が見つからず、雇い主から3か月分の給料を受け取れないまま、帰省の費用すらままならない人も少なくない。「金が入ったら帰るつもりだが、いつになるか分からない」と訴える声もある。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で強まる学生監視が、ついに大学寮まで。思想教育を担う指導員が寮に常駐
北京・天安門前を自転車で走ったら、動画が消えた。「なぜ?」と調べた若者がたどり着いたのは37年前の天安門事件。隠した歴史を、検閲が自ら「宣伝」する皮肉
「爆薬」を背負い、「敵を倒す」。中国の建国記念日を前に、幼稚園で今年も「幼児兵」登場
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国外交部が高市首相について「日本首相」との肩書を外し、氏名のみで表記。呼称の変化について、矢板明夫氏は中国の政治宣伝でみられる手法と指摘