アメリカの作業員が古い教会を取り壊しその隅に100年前のタイムカプセルを発見

米国シアトルで古い教会解体作業を行っていた作業員チームが、建物の隅に隠されていた数百年の歴史的・文化的価値のある文学作品や、新聞、手紙などが入ったタイムカプセルを発見しました。

ドイツ福音主義教会に属するこの教会は、1906年にシアトルのクイーン・アン地区に建設されました。 この建物は、1960年代まで教会として使用されていましたが、一時期使われずに放置されていたことがあり、1970年代には、心理カウンセリングセンターとして改装されました。

近隣の住宅建設のため、この築115年の建物は取り壊されることになりましたが、シアトルの建築物回収業者の協力により、歴史的な窓ガラスや室内装飾品、工芸品の多くが搬出されました。

作業員が壁の隅を取り壊している時、金属の箱を見つけました。箱の中には、ドイツ語で書かれた文学作品や出版物、新聞、教会建設に関する司教の直筆の手紙、教会の財務状況を記録したノートなどが入っていました。

同社の最高執行責任者であるアーロン・ブランチャード氏によると、古い官公庁や教会などは、建物の隅に何らかのタイムカプセルを置いて建設されていることが多いといいます。 伝統的な方法で、タイムカプセルは100年後に開封され、祝福の儀を行うことになっています。

ブランチャード氏によると、通常、タイムカプセルは記録が残され、追跡されるそうですが、この建物のタイムカプセルは誰にも存在を知られないまま、何度も持ち主が入れ替わっている点がとても特別だそうです。

同社は2週間かけて、タイムカプセルを取り出しました。 ブランチャード氏によると、タイムカプセルは最も価値のある財産の1つとみなされており、売ることはないと言います。

彼は「後世に残して展示していくために、私たちはいくつかの歴史協会に働きかけました」と言いました。

(翻訳 井田)