2019年9月29日、ルース・スパークスさんは104歳の誕生日を迎えた。104歳という年齢はもちろんのことだが、ルースさんの誕生日が特別なのには訳がある。なんと彼女は、第二次世界大戦を唯一生き抜いた女性軍人なのである。
ルースさんの人生初の旅は1926年に遡る。当時11歳だった彼女は、家族に連れられてデンマークからアメリカに渡ってきた。ルースさんは、10日間もの船旅だったため、終始、船酔いに襲われていたと当時を振り返った。
到着してからはニューヨークに腰を落ち着け、その後19年間アメリカ生活を送った後、1945年には、海軍保護区の女性緊急ボランティアサービス(以下、WAVES)のメンバーとして参加した。
ルースさんは「私はWAVESの第2グループに3年間所属していて、とても興味深い経験をしたわ」と当時の様子を語る。WAVESの目的は、海上勤務の男性役員を解放し、内陸の女性従業員に置き換えることだったという。この活動に関しては、賛否両論があったとするものの、WAVESに参加する女性陣は確立した軍務的地位を与えられていたという。中には諜報部員、航空インストラクター、秘書、科学者、機械工やエンジニアなどの業務を担当している女性も存在したとか。
そんな中、ルースさんはテネシー州にある航空整備士学校に通い、彼女の高い技術力が認められて、第二次世界大戦中は機械工および、秘書を担当していたという。しかし、自分は寒い気候に不向きだというルースさんは、もう少し暖かい勤務地を探して、テキサス州コーパスクリスティに異動を申し出たという。
移動後は、今の夫であるシドニーさんと出会い、結婚。その後1972年に同じくテキサス州のサン・アントニオに移住を決める。2人の結婚生活は36年間続き、夫を亡くした後もようやく見つけた「ホーム」を離れたくないと、そこにに住み続けているのだという。
そんな壮大な人生を歩んできた彼女に長寿の秘訣を尋ねてみると、「大事なのは適度な運動、そしてたまにお酒を飲むことね」と最後にチャーミングに答えたという。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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