東京電力福島第一原子力発電所職員を激励する高市首相(出典:首相官邸ウェブサイト)

高市首相 福島訪問「復興に責任貫徹」 除去土壌の県外処分「2030年以降の道筋」提示表明

2025年12月2日、高市早苗首相は就任後初めて福島県を訪問し、東京電力福島第一原子力発電所や帰還困難区域、中間貯蔵施設などを視察した。視察後の記者会見で高市首相は、除去土壌を2045年までに県外で最終処分するという国の約束について「国の責任」と明言。さらに、その実現に向け、2030年以降の具体的なプロセスについても段階的に道筋を示していく考えを新たに表明した。

高市首相は、内堀雅雄福島県知事ら地元首長との面会を経て、復興に向けた現場を視察。会見では「全ての閣僚が復興大臣」というスローガンを改めて掲げ、福島の復興を内閣の最重要課題と位置付けた。

特に焦点となったのは、除染作業で発生した土壌(除去土壌)の扱いだ。法律で定められた「2045年3月までの県外最終処分」について、高市首相は「国としての約束であり、法律に規定された国の責任だ」と強調した。 今年8月に策定されたロードマップでは、2030年頃までの取り組みが示されているが、高市首相はこれに加え、「2030年以降の道筋についてもお示しをしてまいりたい」と述べ、候補地選定プロセスなどの具体化を前倒しで進める姿勢を鮮明にした。

▶ 続きを読む
関連記事
経団連が策定した2040年を見据える国家戦略「科学技術立国戦略」。構造的課題を克服するため、投資牽引型への転換や世界トップ水準の研究開発投資など、政府への提言内容と目指すべき社会像に迫る
来日中のベッセント米財務長官と片山さつき財務相は12日午前、東京・霞が関の財務省内で約35分間会談した。片山氏は会談後の記者会見で、足元の為替動向をめぐり、日米間で非常によく連携できていることを確認したと明らかにした。
レアアースの輸出制限や安価な中国製品の世界市場への流入など中共政府の政策が世界経済に混乱をもたらしている。そうした中、ブリュッセルで日本とEUがハイレベル経済対話を開催。貿易・産業政策や経済安全保障に関する協力を協議した
グラス駐日米大使が、高市政権の外交を「安倍氏の遺産を発展させたもの」と絶賛。提唱から10年を迎えた「自由で開かれたインド太平洋」構想を軸に、日米同盟の深化と中国への抑止力強化が進む現状を解説
米連邦通信委員会(FCC)は30日、全会一致でひとつの提案を前進させる投票を行った。同提案はスマートフォン、カメラ、コンピューターなど米国向け電子機器について、中国の試験機関による検査・認証を全面的に禁止するものである。