ハッカー(shutter stock)

新たな中共ハッカー組織の存在が明らかに 各国政府に高度なサイバー攻撃

これまで外部にはほとんど知られていなかった中国共産党(中共)系の国家レベルのハッカー組織の存在が新たに明らかになった。米国のサイバーセキュリティ企業「パロアルトネットワークス」が公表した最新の報告書によれば、この組織は「ファントム・タウラス」と命名され、外交機関や軍事機関を中心に各国政府を標的にした高度なサイバー攻撃を展開しているという。

報告書によると、攻撃は主に外交交渉、地域安全保障、軍事作戦に関する情報の収集に集中しており、奪取された機密情報は中共の経済的・地政学的利益の強化に利用されている可能性が高い。

研究チームは、ファントム・タウラスは悪名高い中国系ハッカー集団「APT27」「APT41」「ワイルドパンダ」などと同様に既存のインフラを悪用する戦術を共有しているが、独自の作戦手法やカスタムツールを備えており、従来のグループより高い秘匿性と独立性を確保していると指摘。

▶ 続きを読む
関連記事
黒タク急増で10時間走っても赤字? 中国・東北でタクシーが一斉スト。追い詰められた運転手たちの町で何が起きているのか
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。