9月7日、 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発したH2Aロケット47号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、月探査機と観測衛星を予定通り分離した。7日午前、鹿児島・種子島宇宙センターで撮影(2023年 時事通信)

H2A打ち上げ成功、年末ごろ月に探査機到達 観測衛星も搭載

[東京 7日 ロイター] – 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発したH2Aロケット47号機が7日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、月探査機と観測衛星を予定通り分離した。探査機は年末ごろ月の周回軌道に到達する。着陸は年明けを見込み、成功すれば8月のインドに続き5カ国目となる。

国産ロケットの打ち上げは、3月の次世代大型ロケット「H3」初号機の失敗後初めて。

無人月探査機「SLIM(スリム)」は打ち上げから3─4カ月後に月の周回軌道に到達、4─6カ月後に月面に着陸する。目標地点に誤差100メートル以内で着陸することを目指し、狙った地点に降りる技術を実証する。月の岩石なども調べる。これまでの着陸機は数キロから十数キロの範囲に降りていた。

▶ 続きを読む
関連記事
留学生の学費は見直しが進む。早稲田大が引き上げを検討し、東北大は2027年度から1.7倍の90万円へ。支援体制の負担増が背景にある。
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている