あすのシェフさん

濃厚で栄養満点!エビと野菜のクリーム炒め

海老は腎臓の働きを補い、精力を増強する長寿の食材です。漢方では、海老は温性の食材で、味は甘く、腎臓の働きを補い、精力をつけ、抗がんの効果も期待できるとされています。日本では、海老は古くから「長寿の象徴」として知られており、高タンパク質で、脂肪分も低く、そして、カルシウムやリン、鉄分など豊富なミネラルが含まれているため、人々に愛されてきました。そして、ウシエビの中には、ヒトの心臓の動きに重要なマグネシウムが多く含まれており、心血管を護り、動脈硬化を防ぐ作用もあります。また、ウシエビには母乳が出やすくするなどの作用もあるため、産後の妊婦にはお勧めの食材です。

海老の肉質は柔らかく、臭みや骨もなく、消化しやすいため、お年寄りから子供、身体が虚弱な人まで、幅広く召し上がっていただくことができ、中華料理の中では良く見られる食材です。

これから、エビと野菜のクリーム炒めをご紹介します。アレンジがしやすく、クリーミーな一品です!ぜひ作っている様子を撮影した動画も見てくださいね。

材料2人分

エビ(中)    150g
白だし 15g
酒     10g
パプリカ黄 30g
パプリカ赤 20g
アスパラ    80g
エリンギ  20g
玉ねぎ    30g
薄力粉    10g
バター    10g
エバミルク(無糖練乳) 120ml
塩  少々

作り方

1.エビは殻をむき、背わたを取り、塩と酒をふっておく。
2.アスパラは根元のほうの皮をむき、4cmほどの長さに切る。パプリカは一口大の
乱切リ。エリンギは4cmほどの短冊切り。玉ねぎは薄めの櫛形に切る。
3.熱したフライパンに油(分量外)を薄くひき、玉ねぎを炒める。
4.玉ねぎが透き通って来たらエビ、パプリカ、アスパラを加え3~4分中火で火を通す。
5.エビに火が通ったら火を止め、薄力粉、バターを加えて混ぜる。焦がさないように動かしながら、粉っぽさがなくなりバターが溶けるまで弱火で炒める。
6.エバミルク、白だしを加える。弱火にかけ混ぜながら、とろみが付くまで加熱する。

ポイント

アスパラガスは初夏の野菜ですが、それぞれの季節に合わせて、いろいろな旬の野菜を使ってみてください。
エビは、中サイズのものを使いますが、芝エビのような小エビでもできます。小エビのときは、つまようじを使って糸状の背わたを取ります。面倒でも、この一手間をかけると、食べたときの口当りが格段に良くなります。

食材と調味料の提供元
オーガニック クランデール 
https://courantdair.jp/

 

今日のシェフさんは…

料理人 柴 傑(さい けつ)
1967年、中国大連出身。1983年より中国の専門学校で料理を学び始め、以来、中華料理の道ひとすじに進む。86年より日中合弁ホテルで働く。96年、国際倶楽部レストラン料理長。98年、31歳にして中国国家が認定する「特1級調理師」資格を取得。2000年8月に来日、名古屋のシーフードレストランで働く。2008年4月、東京浅草橋「味の宛」料理長。2015年4月、千代田区平河町「ジョニーヌードル」総料理長、現在に至る。2012年および2013年には、米ニューヨークのタイムズスクエアで開催された「世界中国料理技能コンクール」に出場。同コンクールでは、2回とも中国東北料理部門で銅賞を獲得した。