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日本人を母に持つロバーツ監督 大谷翔平の凱旋アーチと日本人選手の謙虚さを絶賛

ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、3月16日に東京ドームで行われた「MLB 東京シリーズ by Guggenheim プレシーズンゲーム」の阪神タイガース戦を前に報道陣の取材に応じた。この試合は、前夜の巨人戦で大谷翔平が日本での凱旋試合として2ランホームランを放つなど、大きな注目を集めていた。

大谷翔平の凱旋アーチ

大谷翔平は3月15日の巨人戦で、右中間へ豪快な2ランホームランを放った。この一打は、東京ドームに集まったファンを歓喜させるものであり、大谷が日本で再びプレーする姿を待ち望んでいた国民の期待に応えるものだった。

ロバーツ監督はこのホームランについて、「彼はいつも期待される場面で素晴らしいパフォーマンスを見せる。そして今回もまたそれを証明した」と語り、大谷が持つ特別な能力に改めて感嘆していた。さらに、「彼が日本に戻ってきたことで、多くの人々にとって感情的な夜になることは間違いない」と述べ、大谷が日本野球界に与える影響力の大きさを強調した。

日本人選手への評価

ロバーツ監督は取材の中で、日本人選手全般についても言及し、「大谷選手を含めて、日本の選手の共通点は謙虚で競争心があることだ。日本の文化の特長だと思う」と述べた。このコメントは、日本人選手が持つ精神性や文化的背景が、彼らの成功につながっていることを示唆するものだった。

MLB東京シリーズの意義

「MLB 東京シリーズ」は、日本とアメリカの野球文化交流を深める重要なイベントとして位置づけられている。今回のシリーズでは、大谷翔平や山本由伸、佐々木朗希(ドジャース所属)、鈴木誠也、今永昇太(カブス所属)といった日本人選手が参加しており、日本国内外から注目を集めている。また、試合前には多くのファンが大谷の練習風景を見るために東京ドームに詰めかけるなど、その人気ぶりは群を抜いていた。

MLB東京シリーズ2025は、メジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスが日本で公式戦を行う特別なイベントである。このシリーズは、2025年のMLBレギュラーシーズンの開幕戦として位置づけられており、3月18日と19日に東京ドームで2試合が開催される。また、この公式戦に先立ち、両チームは日本プロ野球(NPB)の読売ジャイアンツと阪神タイガースとのプレシーズンマッチも行っている。

これらの試合は、日本野球界への貢献やファンとの絆強化につながっている。ロバーツ監督や選手たちは、この特別な舞台でプレーすることへの感謝と喜びを表明しており、MLBと日本野球界との関係性がさらに深まることが期待されている。

日本人の母を持つロバーツ監督

デーブ・ロバーツ監督は日本に深いルーツを持つ人物である。彼は1972年、沖縄県那覇市で日本人の母・栄子(Eiko)とアフリカ系アメリカ人の父・ウェイモン(Waymon)の間に生まれた。父親はアメリカ海兵隊員として沖縄に駐留しており、そこで母親と出会った。ロバーツ一家は彼が生後6か月の時にアメリカへ移住し、その後は軍事基地を転々とする生活を送ったが、日本文化や母親の影響は彼の人格形成に大きな役割を果たした。

ロバーツ監督自身、近年になって自らの日本的な背景について深く向き合うようになったと語っている。「正直に言うと、自分の日本のルーツに十分向き合ってこなかった。それが後悔でもある」と述べており、特にドジャースの監督として日本人選手(大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希など)と接する機会が増えたことで、日本文化への理解と愛着が深まったという。2025年シーズンの東京での開幕戦を前に、「この仕事を通じて、日本の人々とつながるプラットフォームを得られたことを誇りに思う」と語っている。

また、沖縄で過ごした幼少期の記憶や家族とのつながりも、彼にとって特別なものである。母親から教わった日本料理や家庭内での日本的な価値観が、彼のポジティブな指導スタイルや謙虚さ、そしてチームをファミリーのようにマネージメントする姿勢にも影響していると言える。

ロバーツ監督は、アジア系として初めてワールドシリーズ優勝を果たした監督であり、その業績は日本人や日系アメリカ人コミュニティにも大きな誇りを与えている。今回の東京シリーズでは、自身のルーツである日本で指揮を執ることへの感慨を何度も口にしており、「この場に立てることを非常に光栄に思う」と述べている。

ロバーツ監督は来日前の米国での取材で次のように語っている。

「これは、選手としても、コーチとしても、監督としても、私が経験した中で最もエキサイティングな開幕戦の一つだ。東京でシーズンを開幕できるなんて本当に特別なことだ。私の叔母や叔父、いとこたちがみんな試合を見ることができる。私は日本という国が大好きだ」

「そしてもちろん、私たちには3人の日本人選手がいるので、どのように迎えられるのかを見るのがとても楽しみだ。またこうも言いたい。アメリカの人々には、日本の人々から学んでほしいと思う。日本では、人々がお互いを尊重し合い、とても親切だ。我々が彼らの国に行くことに対して、本当に光栄に思っている。本当に光栄だ。」

スポーツ関連等担当。