焦点:米財務・運輸長官の人選にらみ市場は早くも一喜一憂

[ニューヨーク 3日 ロイター] – 米金融市場は、世論調査が示唆するように米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝った場合に同氏が企業にも優しい穏健派の大統領になるのか、はたまた進歩的な法制度導入を促進する大統領になるかを見定めるため、新閣僚人事に思いをはせている。新政権で進歩的政策が取られれば金融や石油のセクターには重しになりかねないが、クリーンエネルギーのセクターは浮揚する可能性がある。

閣僚ポストの中でも株価への影響が最も大きそうなのが、財務長官と運輸長官だ。財務長官は下院民主党が後押しする2兆2000億ドル規模の追加経済対策法案を監督する可能性がある。運輸長官は電気自動車(EV)開発を加速させる幅広いインフラ法案を担当する可能性が高い。これはバイデン氏の2兆ドルの気候変動対策計画の一環だ。

消息筋がロイターに語ったところによると、進歩派議員はバイデン氏に対し、企業幹部やロビイストについてはこうしたポストの候補者から外すよう圧力をかけている。またバイデン陣営に近い関係者によると、バイデン氏はこれまでに、閣僚に共和党メンバーも迎えることを検討する意向を示したことがあるが、これが財務長官ポストになることは考えにくい。そんな人選になれば、財務長官職を特に重視する進歩派勢力と大もめになるだろうからだ。

▶ 続きを読む
関連記事
北アフリカにあるスペイン領セウタに、モロッコから数万人が不法越境し、少なくとも57人が死亡した。収容施設が逼迫する中、欧州各国からはスペインのシェンゲン圏参加資格の一時停止を求める声も上がっている
南シナ海をめぐる中国とフィリピンの対立が、学術や教育分野にも波及している。フィリピン国防省は、外国政府が支援する学術・文化事業への審査を強化し、中国共産党による認知戦や影響工作への警戒を示した
英誌「ネイチャー」に掲載された中国名門大の論文2本が撤回。研究チームの原データ改ざん疑惑が浮上し、大学幹部の更迭にも発展している。
台湾初の国家中核技術漏えい事件でこのほど判決が言い渡され、TSMC(台湾積体電路製造)の元社員2人が営業秘密を漏えいしたとして、それぞれ懲役10年と6年を言い渡された。東京エレクトロンは監督不十分として賠償責任を問われている
トランプ大統領は、ハマスなどガザ地区の武装組織を全面的に武装解除する「歴史的合意」を発表した。合意を段階的に実施し、イスラエル軍の撤退や新たなパレスチナ政府への統治移管を目指す