【季節のテーブル】十月の花札「鹿ともみじ」

【大紀元日本10月3日】一千億夜の昼の静けさを包んで、深山(みやま)を引き裂くように鹿の声が走ります。白鹿のその声は山を踏みしだく足元に、秋の気配を立ち昇らせるのです。

芭蕉の一句に「秋深し 隣はなにを する人ぞ」があります。芭蕉はこの時すでに病に伏し、死出の旅に赴きつつあったのです。芭蕉が吟じたトナリの人は、漂白する自画像のドッペルゲンガーでした。秋の奥山には、彼岸を問いかけるセンスがあるのかも知れません。

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