書評:『ももの かんづめ』(さくらももこ著)

【大紀元日本9月21日】赤いお帽子をかぶり緑色の髪をなびかせた小人と話したことのある子どもが、昔はたくさんいました。小人の妖精から赤いお帽子をもらった子どもは、魔法の言葉をおぼえました。緑色のチョッキを着た小人が、手をつないで輪をつくって踊り、赤頭巾ちゃんが真ん中でじっとしていると、後ろの正面がぼーっと見えてきたようでした。

さくらももこさんは、静岡県清水市の青果店で生まれ育ちました。富士の山はいつでも見えるところにありました。山が富士なら、花は桜だと思いました。桃の缶詰は、ほんものの桃が魔法をかけられて、ままごと遊びのお店に並んでいます。「さくらももこ」という女の子の誕生です。さくらももこさんが桃の缶詰を、桜咲く日本の少女とお母さんに届けました。桃の缶詰には丸ごと、ちびまるこちゃんが詰まっています。

『ももの かんづめ』に「乙女のばか心」というエッセイがあります。姉様人形あそびのように、夢見る少女が理想の男性とのお嫁さんごっこを、飽きることなくリハーサルします。さくらももこさんは、照るてる桃色のはじらいで乙女のばか心と呼んだのです。姉様=新嫁遊びというのは、女の子が一度は夢中になる着せ替え人形遊びです。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。