【書評の「本」懐】『愛すべき名歌たち』阿久悠著(その二)

【大紀元日本3月11日】戦後という時代の手触り

高峰三枝子さんが歌った『湖畔の宿』(1940)のレコードを、17歳で海軍に志願した兄が神戸で買ってきます。兄の出征後どういう訳か引っ張り出して、阿久悠さんはこのレコードをよく聴きました。お兄さんは19歳で戦死します。兄が唯一遺してくれたレコードを、戦争が終わった押入れの中で布団をかぶって聴きました。

こっそり隠れるように聴かざるを得なかったのです。何不自由なく音楽を聴くという体験が、歌謡体験の最初に置かれてはいませんでした。そうではなかった原初体験が、阿久悠さんの作詞家としての出立に大いに影響を及ぼしています。

▶ 続きを読む
関連記事
十分に眠っているのに疲れが取れない、頭がぼんやりして集中できない。その背景には、エネルギーづくりを支えるミネラルの不足や、吸収の低下が関わっている場合があります。現代の食生活や土壌環境、ストレス、腸の状態から、ミネラル不足を考えます。
膵臓がんは初期症状が目立ちにくく、発見が遅れやすいがんの一つです。原因不明の体重減少、新たな糖尿病、便の変化、背中の痛みなど、注意したい7つのサインを紹介します。
OzempicなどGLP-1系薬を長期服用すると、加齢黄斑変性のリスクが最大4倍になる可能性が、110万人超を対象とした大規模研究で判明。専門家の見解と注意点を解説します
朝のこわばりは、年齢とともに感じやすくなる体のサインです。背中や股関節、太もも、ふくらはぎをゆっくり伸ばし、一日を動きやすく始めるストレッチを紹介します。
うつ、不安、睡眠障害、PTSDなどの精神疾患は、心臓病リスクの上昇と関連する可能性があります。心の不調と身体症状を切り離さず、早めに評価する大切さを紹介します。