現代では「古代人より現代人のほうが見識に優れている」という思い込みがある(Shutterstock)

論語を読み解く鍵 論語の真義 学而編6

子曰:「弟子(1)入(2)則孝、出(3)則悌、謹(4)而信汎(5)愛衆、而親仁(6)、行有余力(7)、則以学文(8)」

(1)弟子:二つの解釈がある。

一つは、年少者として人の子・人の弟である者を指すという解釈である。

もう一つは、孔子の弟子、すなわち学生を指すという解釈である。

どちらの解釈でも意味は通じる。

(2)入:一般的な注釈では、古代には父子が別々の住居で生活し、学問は外の学舎で学んでいたことを強調している。

『礼記・内則』には、「命士以上は、父子みな宮を異にす(士以上の身分では父子は別々に住む)」と記されている。

そのため、「入」とは父親の住まいに入ること、すなわち父の居所へ戻ることを指すと解釈されることが多い。しかし、孔子は「有教無類(教えに身分の区別なし)」を唱え、官位を持つ家柄の弟子だけを対象として教えたのではなく、天下のすべての人々を教化しようとした。

したがって、ここでいう「入」とは、弟子たちに対し、外から家へ帰ったとき、あるいは家にいるときには、孝道を尽くし、父母を善く敬い仕えなさい、と教えているのである。

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