中国の過剰生産能力 欧州が対応強化へ
中国の過剰生産能力とダンピングは、現在の世界的な貿易摩擦の焦点となっている。ヨーロッパ5か国は最近、欧州委員会に対し、中国の過剰な生産能力により厳しく対応する貿易防衛措置を取るよう求めた。
中国で製造業の過剰生産を背景に輸出が急増するなか、EUの主要加盟国は、ヨーロッパの産業を守るため、ブリュッセルに対し、中国の過剰生産能力により厳しく対応するよう求めている。背景には、「不公正な貿易慣行の増加」による「チャイナ・ショック2.0」への警戒がある。
ブリュッセルで中国を主要議題とする重要な政策討議が開かれる前、スペイン、イタリア、オランダ、フランス、リトアニアは共同文書に署名した。文書は中国を直接名指ししていないが、EUの一部主要貿易相手国が「新たな貿易障壁を設け、または体系的かつ構造的な産業の過剰生産を深刻化させている」と指摘した。さらに、こうした動きはすでにヨーロッパの産業に直接的な影響を及ぼしており、2019年から2025年までに、ヨーロッパでは工業分野で100万人以上の雇用が失われたとしている。
関連記事
ウクライナのゼレンスキー大統領は10月12日、ロシアがハルキウ市の火力発電所を攻撃し、トランプ米大統領が10月11日に発表した「エネルギー停戦」合意に違反したと非難した。ロシアが合意を守るよう、米国に対応を求めた。
グリーンランド議会が、米国、デンマークとの3者安全保障協定を審議。協定は米軍の活動拡大や北極圏の防衛強化、非NATO加盟国の軍事拠点設置制限などを盛り込む
ロシアのペスト研究所で28歳の研究員が原因不明の肺炎で死亡した。ロシア当局はペスト発生を否定したが、周辺国が検疫を強化し、中国・内モンゴルでも警戒が広がっている
対中貿易赤字と中国の過剰生産への警戒を背景に、EUが対抗措置を強めている。独仏も「貿易バズーカ」の導入を共同で要求。協力重視から経済安全保障重視へと転じるEUの対中政策と、経済対立が激化するリスクを読み解く
EUは中国製ハイブリッド車などのEU向け輸出抑制で中国側と合意。対象車の輸出台数を半分以上減らせるとするが、具体策は未公表。対中貿易赤字は1日約1773億円に上り、貿易不均衡の是正が課題となっている