経産省(pixta)

経済産業省「技術流出対策ガイダンス」の概要と第2版に向けた動向

近年、大国間の競争が激しさを増すなど国際情勢が不安定化する中、我が国の優れた技術を狙う脅威はかつてなく高まっている。ガイダンスでも特に警戒が呼びかけられているのが、国家が主体となって、他国の企業が保有する優れた技術を獲得しようとする動きの加速である。特定の相手国政府が国産化や技術優位性の強化を強く主導している分野では、技術流出リスクが著しく高まる。ここでいう「特定の相手国政府」とは、国家情報法などを通じて企業や個人に情報収集活動への協力を義務付けるなど、国家ぐるみでの技術獲得の動きを強めている中国共産党政権を念頭に置いた表現であると言える。

こうした国家ぐるみの動きを背景に、人材の引き抜き、買収、不正取得といった多様かつ巧妙な手法で技術が狙われている。自社の競争力の源泉となるコア技術が海外に流出してしまうと、他国の急速なキャッチアップを許し、企業にとって大きな経済的損失となるだけでなく、我が国の産業・技術基盤にまで深刻な影響を及ぼしかねない。

政府は外為法等の法令による規制強化にも取り組んでいるが、流出経路が多様化し手法が巧妙化する現状において、すべてのリスクに画一的な規制で対処することは現実的ではない。企業が自らの利益と信頼を守るためには、直面するリスクを直視し、自主的に対策を強化していく必要がある。こうした背景のもと、企業が想定される様々なビジネスシーンに応じた有効な対策を選択できるよう整理されたのが「技術流出対策ガイダンス」である。

▶ 続きを読む
関連記事
高市早苗首相は9月30日、第二次高市改造内閣発足後初となる経済財政諮問会議を開催した。令和9年度予算編成や今後の経済財政運営を巡り「責任ある積極財政」の具体化に向けた議論を本格化させた。政府が目指しているのは単純な歳出拡大ではなく、経済成長を通じて財政の持続可能性を確保するという財政運営への転換である。
出入国在留管理庁は1日、外国人の永住許可に関するガイドラインを改定。入管庁がガイドラインを改定し、世帯収入や将来の年金受給見込み、日本語能力、日本の制度への理解などを具体的な考慮要素として明記した
沖縄県の古謝玄太知事は9月30日、初登庁し、就任後初の記者会見に臨んだ。前県政からの政策転換を掲げてきた古謝氏は、就任初日の記者会見でもその姿勢を改めて明確にした
高市早苗首相は28日、自身のX(旧Twitter)を更新し、軽油価格について、政府の補助により159.3円に抑えていると説明。軽油価格は21日時点で本来1リットル当たり195.3円となっており、日本は日米欧の中で最も安価な水準を維持していると強調した。
高市早苗首相は、X投稿で政府が進める外国人政策の適正化について説明。在留資格「経営・管理」の在留資格認定証明書(COE)の交付件数が、令和8年上半期に前年同期比90%減少したことを明らかにした