イメージ画像。中国・北京。(FRED DUFOUR/AFP/Getty Images)
新しい供養の形と静かなメッセージ

中国で広がる奇妙な墓参り 若者は古人に何を託したのか

中国で今年の清明節、これまでにない光景が広がった。

若者たちが歴史上の人物の墓に集まり、薬やお菓子といった現代の品を供える「奇妙な墓参り」が各地で見られた。

清明節は、日本でいうお盆や彼岸に近く、先祖の墓参りをする日である。本来は家族で墓を訪れ、花や食べ物を供え、静かに故人をしのぶ伝統的な行事だ。

しかし、若者たちが自発的に向かったのは、当局が公式に推進する「共産党の英雄」とされる人物ではなく、曹操(三国時代の武将で政治家)、霍去病(前漢の若き名将)、張居正(明代の政治改革を進めた政治家)といった歴史上の人物の墓だった。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領は、米国人雇用を条件に中国自動車メーカーの米国内工場建設を容認する姿勢を示した。完成車の輸入やメキシコ経由の迂回輸出は拒絶する一方、訪米予定の習近平との会談を前に柔軟な対応を覗かせている
米商務省はインド、インドネシア、ラオスからの太陽光発電部材に対し高率な反ダンピング・相殺関税を最終決定した。中国企業の迂回輸出を阻止し国内製造業を保護する狙いだが、過剰在庫を巡る貿易摩擦は激化している
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
G20で際立った各国の「対中包囲網」。安価な輸出攻勢や人民元の過小評価に対し、世界が突きつける厳しい視線と協調の課題、そしてかつてのプラザ合意の再来を模索する国際社会の動向を読み解く
中国共産党の工作員が、米AI「Claude」を悪用して法輪功学習者やNTD、宗教指導者らを組織的に監視していたことがAnthropicの報告書で判明。AIの安全対策をすり抜け、大量の調査調書を作成していた実態に迫る