画像(左)身分証を手に持ち、信訪局長による不正行為を告発する元公安局副局長の汪剣武。中国・雲南省昭通市鎮雄県、2026年1月。(ネット画像)
正義の行き場を失った社会

正義なき中国 元公安局副局長ですらネット告発に出た

「元公安局副局長ですら、ネットで告発するしかない時代になった。では、我々庶民は、いったいどこに正義を求めればいいのか」

そんな声が、中国のネット上で静かに広がっている。

怒りというよりも、人々の胸に広がっているのは不安と無力感だ。公式ルートに訴えても守られない。声を上げれば標的になるかもしれない。かといって、何もしていなくても被害に遭う可能性はある。逃げ場のない現実が、人々を深い諦めへと押し込めている。

もちろん中国には警察も役所も裁判所も存在する。だが、そこに正義があると信じる人は少ない。

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