台湾の国旗(MANDY CHENG/AFP via Getty Images)
十数年続いた民間の表現が「問題品」として止められた

台湾の国旗Tシャツ470枚が中国で押収

中国で、台湾の国旗「青天白日満地紅」をあしらったTシャツ470枚が当局の介入により押収されていることが、本紙の取材で分かった。違法性は示されず、正式な押収書類も出ないまま、「問題がある」として流通が止められている。

Tシャツの制作を進めていたのは、欧榮貴(おう・えいき)氏である。欧氏は中国南部で街頭での抗議活動に関わり、過去に拘束や服役を経験した後、現在は海外に拠点を移している。本紙の取材に対し、台湾の国旗をあしらったTシャツは、十数年前から制作され、主に個人間のやり取りを通じて静かに広まってきたことを明らかにした。

当時から当局が好ましく思っていなかったのは確かだが、一部の着用者が一時的に拘束される程度で、刑事事件に発展するケースはほとんどなかったという。欧氏は、台湾の国旗をあしらったTシャツを着ることは、デモなどに参加せずに自分の考えを示す、目立たない方法だったと説明した。。

▶ 続きを読む
関連記事
米国土安全保障省は、中国企業43社をウイグル強制労働防止法のエンティティーリストに追加した。対象はアルミニウム、衣料品、綿花、トマト加工品などの関連企業で、掲載対象は187社・団体に拡大した
南シナ海をめぐる中国とフィリピンの対立が、学術や教育分野にも波及している。フィリピン国防省は、外国政府が支援する学術・文化事業への審査を強化し、中国共産党による認知戦や影響工作への警戒を示した
中国のスパイダーマン上映イベントで動画が削除された。理由は、観客のポスターが「白紙」に見えたから。消さなければ話題にならなかった出来事が、かえって大きな話題になった
米国防総省が中国の主要大学を軍民融合による安全保障上の脅威とみなし、ブラックリストを拡大して研究資金の停止と規制強化を進めている
また上映中止…。中国で「公開してもすぐ消える映画」が止まらない。今度は日米伊の制作チームも参加したアニメが公開5日で撤退。映画業界に何が起きているのか