中国で異例の博物館閉館ラッシュ(スクリーンショット)
名画消失疑惑と院長逮捕報道後 全国に不信拡大

中国の博物館で異例の一斉閉館

中国で、博物館の閉館が相次いでいる。12月下旬、年末年始の観光シーズンを前に、全国で約30か所の博物館が一斉に休館を発表した。「改修工事」や「展示替え」が理由とされているが、異例の同時閉館として注目を集めている。

背景にあるのが、南京博物院をめぐる騒動だ。南京博物院は、中国でも最上位クラスに位置づけられる博物館で、国宝級の文化財を数多く所蔵する「国の顔」とも言える存在である。

問題の発端は、60年以上前に寄贈されたとされる明代の名画『江南春』が、2025年5月に突如オークションに出品され、高額で落札されたことだ。博物院は「当時は偽物と鑑定し処分した」と説明したが、寄贈者の遺族はこれを否定し、内部から流出したのではないかとの疑念が広がった。さらに、元院長が文化財の盗難や不正な持ち出しを告発され、公安が自宅を包囲して連行したと中国メディアが隣人の証言として報じたことで、不信は一気に拡大した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党が実施したSLBM試射は巨浪3ではなく巨浪2改良型との見方が浮上。第二列島線突破を想定し、西太平洋での軍事的威嚇と対米シグナルの意図が指摘される。中露連携の動きも地域緊張を高めている
中国資本企業による越境環境汚染にタイで怒りが噴出。最近、市民らは首都バンコクにある中国大使館前で習近平のマスクを着け、「ここはタイであり、北京ではない」と抗議活動を行った
福建省漳州刑務所に収容されていた元収容者が、劣悪な生活環境、強制労働、体罰、政治教育の実態を証言した。中国の刑務所における人権侵害の一端が浮かび上がっている
中国・広西で洪水により養殖場が破壊され、約900匹のヘビが逃走。コブラ流出の懸念も広がり、住民の咬傷被害が発生、1人が死亡。産業への影響も懸念されている
中国広西で豪雨とダム決壊により大規模洪水が発生。貴港市の学校では1万人超の教職員と学生が孤立し、物資不足や避難遅れが深刻化。毒蛇流入の報告もあり、救助体制の不備が浮き彫りとなっている