地方医療の危機が各地で表面化
中国の公立病院「5か月無給」 医療従事者が一斉抗議・ストライキ
11月下旬、中国・黒竜江省綏化市(すいかし)の公立病院・綏化市人民医院で、医師や看護師が一斉に抗議し、集団ストライキに踏み切った。給与が5か月以上支払われず、社会保険も長期間未納のままのためだ。
当日は、複数の科から医師や看護師、事務職員が病院の外へ出て横断幕を掲げ、抗議の声を上げた。現場動画には、赤地に白文字の横断幕を手にした百人規模の職員が「綏化市人民医院は給与と社会保険を滞納している。私たちの血と汗の賃金を返せ」と訴える様子が映っていた。
抗議の場には私服警察が現れ、横断幕を奪おうとして職員と衝突した。女性職員の一人は警察に向かって「どう生きろというのか」と声を震わせた。関係者によると、この病院では新型コロナ期から給与遅配が繰り返されていたという。
関連記事
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。
米下院が社会主義体制の弊害を非難する中、中国共産党からの離脱「三退」は4億5500万人を突破。宗教弾圧や権力集中への国際的懸念が強まる一方、中国社会では静かな体制離れが広がっている