2025年8月14日、東京国際貨物ターミナルでコンテナ船の積み荷作業が行われている。(Kazuhiro NOGI/AFP)

9月の輸出 半導体の好調で回復基調に転じる

財務省が10月22日に公表した貿易統計によると、9月の輸出額は前年同月比4.2%増となり、5か月ぶりに増加へ転じた。輸入額も3.3%増と3か月ぶりの上昇となったが、輸入の伸びが上回った結果、貿易収支は2346億円の赤字となり、3か月連続で赤字を計上した。

財務省は、輸出の回復は半導体製造装置、電子部品および鉱物性燃料の出荷増が寄与したと分析している。世界的な半導体需要が持ち直す中、日本の関連製品の輸出が顕著に拡大した。一方、輸入ではコンピューターや通信機器の需要増が影響し、輸入額の押し上げ要因となった。

季節調整済みのデータでは、輸出が前月比2.4%増、輸入が3.9%増となり、貿易赤字は3143億円に拡大した。

▶ 続きを読む
関連記事
新潟県の花角知事が高市総理、赤澤経産相と面会し、柏崎刈羽原発の再稼働を了解。原子力防災や東電の信頼回復など「7項目」の要望を提示。地元同意という節目を迎え、安全確保を前提とした手続きが本格化する
政府は23日「大規模太陽光発電事業(メガソーラー)に関する対策パッケージ」を決定。不適切事業へ法的規制強化、地上設置型への支援廃止を検討し、ペロブスカイト太陽電池などの地域共生型へ支援を重点化する
高市総理は年末エコノミスト懇親会で、緊縮を脱し**「責任ある積極財政」**で国力を強化する決意を表明。投資促進税制や量子・宇宙等の技術支援を通じ、経済成長と賃上げの好循環による税収増を目指す方針を語った
日本政府は安全懸念が残る中でも、エネルギー自給率向上に向けた原発回帰を加速させている
2025年、日本訪日外国人数は1-11月で3907万人超。中共の渡航警告にもかかわらず、韓国・台湾・米国などからの客急増で過去最高更新。中国客は減速も全体消費額43%増