大阪大学の免疫学者で名誉教授の坂口志門氏が、2025年10月6日、大阪府吹田市で2025年ノーベル医学賞受賞後の記者会見に出席した。今年のノーベル医学賞を受賞した日本の免疫学者、坂口氏は10月6日、この受賞が研究と患者ケアのさらなる進展に寄与することを期待すると述べた (Photo by PAUL MILLER/AFP via Getty Images)

坂口志文氏 制御性T細胞の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞 臓器移植後の拒絶反応の抑制にも期待

坂口志文氏が制御性T細胞の発見で2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。

制御性T細胞の発見は免疫システムのコアメカニズムに迫るもので、人間の自己免疫疾患やアレルギー、さらにはがんといった疾患の新しい治療法の開発に貢献するものだ。

坂口氏は、免疫が正常な体細胞を攻撃する自己免疫疾患の発症を防ぐ制御性T細胞の存在と機能を世界で初めて明らかにした。これにより、過剰な免疫反応を抑制し、免疫のバランスを保つことが可能となった。

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