中国の新人歌手・趙子彧(ちょう・しいく、18歳)が歌った『焦作』。出稼ぎ労働者の苦しみを描いた歌詞は大きな共感を呼んだが、当局の圧力で改変を余儀なくされた。(映像よりスクリーンショット)
出稼ぎ労働者の苦しみをうたった歌が「都市の恥」? 

中国で新人歌手の歌が検閲 出稼ぎ労働者の苦しさ描いた作品を問題視

アジアの奇才と呼ばれる中国の新人歌手、趙子彧(ちょう・し いく、18歳)さんの歌が当局の圧力で書き換えられたことが分かった。

『焦作』と題されたその歌は「一生ビルを建てても自分の家はない」といった歌詞で、多くの共感を呼んだ。河南省焦作市で働く出稼ぎ労働者の生活の重圧と苦しさを描いた作品だった。

しかし7月、焦作市当局が「都市のイメージを損なう」として歌詞の修正と改名を要求。趙は手書きの謝罪文を公開し、改変に応じた(応じざるを得なかった)。最終的に曲名は『漂泊』に変えられ、歌詞の8か所も書き換えられ、地名も削除された。

▶ 続きを読む
関連記事
日中関係の緊迫化に伴い相次ぐ邦人拘束やレアアース規制。資源依存からの脱却と経済安全保障の強化を迫られる中、ビジネスの建前を排し、自由と尊厳を守る独立国家としての「本心」に目覚め始めた日本を描く論評
中国でまた「お化け」出没。お化けが現れると、街中の店が一斉に閉まる。黒竜江省では2か月で34地域に拡大した異例の集団休業。その「お化け」の正体とは
広西の洪水被災地で、毒ヘビに続き今度は養殖ワニの脱走騒動が発生。当局は「デマ」と否定するも翌日には公安がワニを射殺する映像や写真が拡散。ヘビ流出でも説明は二転三転しており、当局発表への不信感が広がっている
「出演したのにギャラゼロ」。中国で歌手10人以上が未払い報酬を一斉告発。泣き寝入りの実態が明らかになった
中国市場の低迷と地元EV勢の台頭により、VW・BMW・ベンツの販売が3割超減。内燃機関依存や若年層ニーズの変化が影響し、各社は戦略転換と製品削減を迫られている