「蒸し焼きの街」、「熱で割れるガラス」、「熱死する家畜」。それでも「映像」で涼しさを?
猛暑・中国の現実と幻想 地表72度超えの灼熱と「涼しさ演出」
中国全土がかつてない猛暑に見舞われている。地表温度が70度を超える地点が続出し、屋内の窓ガラスが熱で割れるなど、異常事態が相次ぐ。気温40度超えは広範囲に及び、人も動物も命の危険にさらされている。
過酷な灼熱地獄のなか、一方で街には「巨大扇風機やクーラーの映像」が流され、SNSでは「これが中国式」と皮肉が飛び交う。現実と幻想のあまりに乖離した「涼の取り方」が浮き彫りになった。
中国本土では今月、河南省や陝西省をはじめとする広い地域で地表温度が70度を突破。河南省鄭州(ていしゅう)では、路上に置かれたフライパンで生卵やエビが太陽熱だけで焼かれる様子がSNSで拡散され、「鄭州は『蒸州(読み方が近い)』になった」と話題となった。猛暑は住宅にも被害を及ぼし、鄭州の住宅では室内の窓ガラスが熱で突然ひび割れる事故も発生している。
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。