日米防衛相会談 同盟強化へ「切迫感」共有 中共を念頭に抑止力向上で一致
令和7年(2025年)3月30日、中谷元防衛大臣とピート・ヘグセス米国防長官は防衛省において初めての対面会談を行い、厳しさを増す安全保障環境の中で日米同盟の抑止力・対処力強化を「切迫感を持って」進めていくことで一致した。会談は約85分間行われ、中国の軍事活動を念頭に置いた防衛協力の強化や自衛隊と米軍の指揮統制向上などについて議論を深めた。
会談で両閣僚は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて緊密に協力することを確認した。また、アメリカによる核を含むあらゆる能力を用いた日本防衛へのコミットメントが強調された。これは防衛省が公表した会談概要に記載されている。
「それぞれの防衛力の強化、そして日米同盟の抑止力・対処力の取り組みについて切迫感を持って進めていくという決意を確認をいたしました」と中谷大臣は会談後の記者会見で述べた。一方、ヘグセス長官は「私が明確に理解したことは、日米同盟がインド太平洋の安定の礎(いしずえ)ということです」と日米関係の重要性を強調した。
関連記事
日米韓は9月、東シナ海などで共同訓練「フリーダム・エッジ26」を実施する。中国軍機、ロシア軍艦艇、北朝鮮の弾道ミサイルが相次ぐ中、情報共有と即応態勢の強化を図る
海自イージス艦「ちょうかい」が、トマホーク実射試験と米国での改修・訓練を終え、8月30日に佐世保へ帰港予定。海自初の発射能力保有艦として、反撃能力整備が具体的段階に入る
中露の緊密な連携がもたらす地政学的危機と、日本の新インテリジェンス体制『国家情報局(NIB)』の脆弱性を冷徹に解剖。民間企業に忍び寄る技術強奪や認知戦の脅威に対抗する、ビジネス防諜のあり方を提言
8月15~20日にかけ、ロシア艦艇が宗谷・対馬海峡を航行し、中国軍機は東シナ海で飛行。北朝鮮も弾道ミサイルを発射した。日本周辺の複数海空域で緊張が続く
日豪両防衛相は、長射程ミサイルの発射試験で協力する方針を確認した。国内で十分な試験空間を確保しにくい日本は、豪州の広大な試験場を活用し、反撃能力の実効性向上を目指す