日本にはスパイ防止法が存在せず、スパイ天国と呼ばれている。(Shutterstock)

日本にはスパイ防止法が存在しない その理由と背景と影響と課題

日本には、外国の諜報活動やスパイ行為を直接取り締まる「スパイ防止法」が存在しない。この状況は世界的に見ても珍しく、他国では一般的なスパイ防止法が日本では未だに制定されていない理由には、歴史的・政治的な背景がある。しかし、昨今の日本を取り巻く安全保障リスクの高まりから、同法制定の議論は避けられない状況だ。

戦前の日本には特高警察(特別高等警察)が存在し、国体護持のために共産主義者や社会主義者、無政府主義者、過激な国家主義者などを取り締まっていた歴史がある。この経験からスパイ防止法の制定が「表現の自由」や「報道の自由」を侵害する可能性があるという主張がある。

日本国憲法第21条で保障されている「表現の自由」に抵触するとの批判がある。1985年に自由民主党がスパイ防止法案を提出した際も、マスコミや野党から強い反対を受け、廃案となった経緯がある。

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